今まで私は、日本の技術の粋を集めたロボットのデザインや各種ブランディングデザイン、
プロダクト(工業製品、立体物)のデザイン等をデザイナーとして経験してきている。
その結果、私は日本に必要な事の1つに、循環型のブランディングがあると考えるに至たった。
日本の地域それぞれの特性を活かした強いブランドを増やし、
これらの地域を魅力ある一つのまとまりとして戦略的に全世界へ伝えることが必要であると考える。
「地場産業の振興」「地域特産の振興」「地域観光の振興」を行い、「地域から世界への発信」を行う。
この営みに、デザインを基軸として貢献する企業体の実現を私は目指している。
このような日本のブランディングによって、私は、
世界における日本のイメージの向上、地域の認知度の向上がなされ、
観光産業の発展、日本文化の再認識、地場産業事業の発展による経済の発展、雇用問題の
解消に貢献できると考えている。
そして、単なるビジネス上の理由から日本で活動を行う諸外国の人材だけではなく、
日本の文化そのものの魅力によって諸外国の優秀な人材がも日本に集まって来ることになると考える。
そういった諸外国の優秀な人材によって日本は、より一層魅力的な国になる。
その様な良い循環を生み出す、「循環型の日本国ブランディング」により、
ますます日本は文化的に成長することになると考える。
日本には、世界的にも優秀な技術がある。文化的な都市も多数ある、
しかしながら、国際社会への日本の技術と文化のアピールは未熟であると考える。
特に対外的に伝える手段が非常に弱いと感じる。
この現状を変えてゆくには、従来、政策領域においてあまり存在していなかった、
アートディレクション、デザイン等を第一線で経験した人材が意欲的に日本のブランド政策に参加する
必要があると考える。
現代の日本で生きているデザイナーである私だからこそできる
「循環型の日本のブランディング」という名の「維新」を生涯を懸けて実現したいと考える。
日本ブランド政策株式会社
代表取締役 炭本直彦